アニメ「ダンダダン」の最新話で突如流れた、懐かしのリゲインCMソング「勇気のしるし」がSNSで大きな話題を呼んでいます。
シャコ星人やドーバーデーモンといった強烈キャラに、「24時間戦えますか?」の昭和感満載な歌詞が重なり、視聴者は爆笑と混乱の渦に。
この記事では、「勇気のしるし」が持つ時代背景やCMソングとしての歴史、そしてそれが「ダンダダン」でどうネタにされたのかを徹底解説します。
この記事を読むとわかること
- リゲインCMソング「勇気のしるし」の歴史と背景
- 『ダンダダン』に登場した昭和ネタの元ネタ解説
- シャコ星人とSNSでバズった理由の考察
「勇気のしるし」はどんな曲?元ネタCMとその時代背景
「勇気のしるし〜リゲインのテーマ〜」は、1989年にリリースされた時任三郎が歌うリゲインのCMソングです。
当時の日本はバブル経済の真っただ中で、企業戦士と呼ばれるサラリーマンたちが、長時間労働をいとわず働いていました。
この曲はそんな時代の空気を象徴する1曲として、今でも語り継がれています。
1989年のバブル期を象徴するリゲインのCM
リゲインは、三共(現・第一三共ヘルスケア)が販売していた栄養ドリンクで、CMでは「24時間戦えますか?」というキャッチコピーが印象的に使われていました。
このCMソングとして使われたのが「勇気のしるし〜リゲインのテーマ〜」で、歌詞には「モーレツ社員」や「24時間働く」ことを賞賛するようなフレーズが盛り込まれていました。
当時の日本企業における過剰労働文化を、ポジティブに描いた典型的なバブル期のプロモーションだったと言えるでしょう。
「24時間戦えますか?」が社会現象に
CMが放映されるや否や、「24時間戦えますか?」という言葉は瞬く間にサラリーマンの代名詞となり、CMソングのシングルは累計60万枚以上を売り上げるヒットになりました。
オリコンチャートでも週間2位を記録し、社会現象としてまで語られる存在に。
しかし、現代の視点で見ると、労働環境への批判も多く、ネット上では「ブラック企業の応援歌」「時代錯誤な価値観」といった声も少なくありません。
それでもなお、当時の高揚感や勢いを象徴する楽曲として、「勇気のしるし」は記憶に深く刻まれているのです。
なぜアニメ『ダンダダン』で突然流れたのか?
2023年11月に放送されたアニメ『ダンダダン』第9話で、突如として流れたのが「勇気のしるし」でした。
バブル時代のCMソングを令和のアニメに差し込むという意表を突いた演出に、SNSでは爆笑と困惑が巻き起こりました。
では、なぜこのような演出がなされたのか?その理由をキャラクターとストーリー展開から読み解きます。
第9話で登場したドーバーデーモンとリゲインの関係
『ダンダダン』第9話には、シャコのような見た目をした謎のキャラドーバーデーモンが登場します。
彼は、セルポ星人に雇われた助っ人宇宙人という設定ですが、作中で栄養ドリンクを注入された瞬間に「勇気のしるし」を熱唱するという衝撃的な展開が描かれます。
この演出は、昭和的なパワードリンクによって力を得るというギャグであると同時に、「リゲイン」のCMに対する明確なオマージュと考えられます。
セルポ星人の“パワハラ上司”ぶりがSNSで話題に
ドーバーデーモンにリゲインを無理やり注入するセルポ星人の姿は、まさにブラック企業のパワハラ上司そのもの。
「給料6割カットされた上に24時間戦えモードにされるとか可哀想すぎる」など、ネット上ではセルポ星人に対するツッコミが殺到しました。
こうした描写は単なるギャグだけでなく、現代社会の働き方に対する皮肉も込められており、SNS世代にも深く刺さる要素となっています。
つまり、『ダンダダン』のこのシーンはただのおふざけではなく、過去と現在の働き方文化を笑いに変えた秀逸なパロディでもあるのです。
昭和ネタがZ世代にも刺さった理由
一見すると「古すぎるネタ」と思われがちな昭和CMの楽曲ですが、『ダンダダン』ではそれがZ世代の若い視聴者にもウケるギャグ要素として機能しました。
これは単なる懐古ではなく、世代間ギャップを逆手に取った高度な演出だと言えるでしょう。
「懐かしい」と感じる親世代と、「逆に新鮮」と捉える若者世代、その両方に刺さった理由を掘り下げます。
親世代が懐かしみ、若者は新鮮に感じるギャップ
バブル期を知る世代にとって「勇気のしるし」は、懐かしさとともに一抹の気恥ずかしさを感じさせる一曲です。
一方、Z世代にとっては「こんな曲、ほんとに流れてたの!?」というカルチャーショック的な笑いを引き起こします。
このギャップこそが、親子で話題を共有できるポイントになっており、「昔の価値観」を茶化す笑いとして自然に受け入れられているのです。
情報過多とカオスな演出が笑いを誘う
『ダンダダン』第9話では、「ドーバーデーモン=シャコ星人」の外見、リゲインの挿入歌、「タイガーアパカ!」という格ゲーネタ、そして全裸のオカルンなど、視覚・聴覚・感情すべてを翻弄する展開が次々と押し寄せます。
こうしたカオス的な情報量の多さが、現代のSNS文化と非常に親和性が高く、短いスパンで次々と話題が切り替わる感覚とマッチしているのです。
視聴者は思わず「追いきれないけど面白い!」と笑ってしまい、それこそが作品の最大の魅力でもあります。
「勇気のしるし」が再ブーム?リメイク版やカバーの存在
アニメ『ダンダダン』での再登場をきっかけに、「勇気のしるし」が今再び注目を集めています。
実はこの曲、過去にも何度かリメイクやカバーが行われており、時代ごとに形を変えて生き続けている名曲でもあるのです。
ここでは、2012年のリメイク版や、CMの復活事例についてご紹介します。
2012年の「勇気のしるし2012バージョン」
リゲイン発売から24周年を迎えた2012年、第一三共ヘルスケアは「Regain Rejapan プロジェクト」を立ち上げました。
このキャンペーンでは、新たに書き下ろされた「勇気のしるし2012バージョン」がCMソングとして起用されました。
渡哲也、石塚英彦、貫地谷しほりなどの有名人を含む総勢112人がリレー形式で歌い繋ぐ構成となっており、当時も話題に。
現代的な価値観に配慮しつつ、元曲の熱量や勇気を引き継いだアレンジとなっていたのが印象的でした。
川本真琴の替え歌や、CMの復活事例
2014年には、サントリーフーズから「リゲイン エナジードリンク」が発売され、再びCMに「勇気のしるし」の替え歌が登場しました。
歌唱を担当したのは川本真琴で、映像にはすみれが『うる星やつら』のラムに扮して登場。
視覚的にも音楽的にも懐かしさと新しさを融合したスタイルで、往年のファンだけでなく若者層にもアピールしました。
このように、「勇気のしるし」は時代ごとにアップデートされながら、“元気を出す応援ソング”としての地位を維持してきたのです。
「シャコ星人」「リゲイン」「ダンダダン」まとめ:なぜ今このネタがバズったのか?
「シャコ星人(ドーバーデーモン)」「リゲイン」「勇気のしるし」という一見バラバラなキーワードが、『ダンダダン』という舞台で見事に融合しました。
その結果、懐かしさ・笑い・カオスが交錯する話題性満点のエピソードが誕生し、SNSを中心に瞬く間に拡散されたのです。
ここでは、なぜこのネタが今再び“バズった”のかを総括してみましょう。
まず、「リゲイン」「勇気のしるし」といった昭和・平成初期の企業CMソングは、親世代には強い記憶として刻まれており、同時にZ世代には未知のカルチャーとして刺激的に映ります。
そこに『ダンダダン』ならではのテンポ感や、過剰な情報量による“笑撃”が加わり、両世代を巻き込んだ形でブレイクしました。
特に、「タイガーアパカ!」のような誰でもツッコめるネタの多重構造が、SNSでの拡散と相性抜群だったのです。
また、現代社会では「24時間戦えますか?」というフレーズがブラックジョークになりうる背景もあり、過去の価値観を笑い飛ばすこと自体が一種のカタルシスにもなっています。
つまり、『ダンダダン』が仕掛けたこのネタは、単なるパロディではなく、世代間コミュニケーションと社会風刺を内包した「共有可能なユーモア」だったのです。
こうして「シャコ星人」「リゲイン」「勇気のしるし」という懐かしくも新しいトリオが、現代のアニメとネット文化によって再び脚光を浴びることになったのです。
この記事のまとめ
- リゲインのCMソング「勇気のしるし」は1989年のヒット曲
- 昭和の価値観を象徴する「24時間戦えますか?」のフレーズ
- アニメ『ダンダダン』で唐突に流れSNSで再注目
- ドーバーデーモン=シャコ星人のビジュアルが話題
- パワハラ描写や格ゲーネタが笑いを誘う演出に
- 昭和ネタとZ世代の反応のギャップがバズの要因
- リゲインCMは2012年と2014年にもリメイクされていた
- 懐かしさとカオスが融合した“令和の社畜パロディ”